錦織圭が使用する「ULTRA TOUR」シリーズやロジャー・フェデラーが使用する「PRO STAFF」シリーズで有名なウィルソンが新たに発売したテニスラケット「CLASH」シリーズ。今回は「ウィルソンの革命」と話題になっている「CLASH」シリーズについて、特徴やスペックなどをまとめたいと思います。
ラケットの特徴
インプレッションでは次のようにいわれていました。
・ボールがストリングに乗っている時間が長く感じられ、ラケットを大きく振れる。
・素直に思ったほうに飛ぶ。
・楽に速いボールが打てる。
・強いボールが来ても面がブレにくい。
「STABLE SMART(ステーブルスマート)」- スロート部分の形状のこと。この形状を採用することで高い安定性能が得られる。
基本スペック
重さ | バランス | フェイス面積 | フレーム厚 | ストリング・パターン | |
CLASH 100 | 295 g | 31.0 cm | 100平方インチ | 24 mm | 16×19 |
CLASH 100 TOUR | 310 g | 30.6 cm | 100平方インチ | 24 mm | 16×19 |
重さを見ると男性向けのシリーズかなと思います。特に「CLASH 100 TOUR」の方はグリップサイズも2と3だけで1はないので、購入するときはグリップサイズも確認しましょう。
まとめ
「CLASH」シリーズは一言でいうなら、「BLADE」以上にしなり、「ULTRA」と同等の安定性能(コントロールとパワー)を発揮するラケットと表現されています。共存が難しい性能を兼ね備えたラケットを開発したところは、まさに「ウィルソンの革命」。今まで市場になかったラケットといわれていましたし、期待が高まりますね。
「CLASH 100」を使用してみた感想
楽に振り抜いてもよく飛ぶし、スピードも出ます。ラケット自体が本当によくしなるため、球持ちが長くしっかり狙いが定められる感じ。面がブレにくいのでボレーも打ちやすく「思ったところに楽にボールを運んでくれるラケット」という印象です。
長いラリーで競り勝ちたい人やネットプレーの成功率を上げたい人に合っていると思います。
対して、フラット系の強打を多用したい人やボールを弾くような球離れの良さを求める人には不向きかもしれません。
個人的には295gでも少し重く感じたので、もう少し軽い種類もあれば女性やジュニアにも扱いやすいのになぁと思いました。
2019年6月 追加モデル発売
追加されたのは、シリーズの中ではフェイス面積が小さくフレームが薄い競技志向の「CLASH 98」、軽量で取り回しの良い「CLASH 100L」、フェイス面積が大きくよりパワーのある「CLASH 108」の3モデルです。
重さ | バランス | フェイス面積 | フレーム厚 | ストリング・パターン | |
CLASH 98 | 310 g | 30.6 cm | 98平方インチ | 23.5 mm | 16×19 |
重さ | バランス | フェイス面積 | フレーム厚 | ストリング・パターン | |
CLASH 100L | 280 g | 31.5 cm | 100平方インチ | 24 mm | 16×19 |
重さ | バランス | フェイス面積 | フレーム厚 | ストリング・パターン | |
CLASH 108 | 280 g | 33.5 cm | 100平方インチ | 24 mm | 16×19 |
「CLASH 100L」を使用してみた感想
打球感が柔らかく、バウンド後にボールがとても伸びます。自分では強打しているつもりがないのに相手が詰まるシーンが多く、聞いてみると「バウンド後、予想以上にボールが伸びてきて打ちづらかった」とのこと。
ラケットがよくしなり、ストリングのたわみも大きいので楽にボールにパワーが伝わる点は「CLASH」シリーズの特徴のひとつですが、そこに軽量でイーブンバランスの100Lならではの取り回しの良さも加わって、サーブやコンパクトなスイングのボレーが打ちやすく感じました。個人的には、特にポーチがしやすくなり、成功率が上がりました。
積極的にネットに出てボレーでポイントを取りたい、どんどんポーチしたいというタイプに合っていると思います。
追記;2019年12月 追加モデル発売
「CLASH 100UL」と「CLASH 100S」の2モデルが追加されました。
「CLASH 100UL」は2019年6月に追加された280gの「CLASH 100L」より15gも軽い265g。同じフェイス面積100平方インチの「CLASH 」シリーズとは違ってトップヘビーバランスで、超軽量なのに打ち負けないラケットです。
「CLASH 100S」は「CLASH 100」にスピン・エフェクト・テクノロジーを搭載した、スピン特化モデル。回転はスナップバック(打った時にガットがズレて、元に戻る動き)で生み出されるといわれています。スピン・エフェクト・テクノロジー搭載のラケットは、横より縦の本数の多いストリング・パターンなので、ガットがより大きくズレ、より速く戻ります。回転がかかりやすいので、振り抜いてもコートに収まりやすい安心感があるラケットです。
重さ | バランス | フェイス面積 | フレーム厚 | ストリング・パターン | |
CLASH 100UL | 265 g | 33.0 cm | 100平方インチ | 24 mm | 16×19 |
重さ | バランス | フェイス面積 | フレーム厚 | ストリング・パターン | |
CLASH 100S | 295 g | 31.0 cm | 100平方インチ | 24 mm | 18×16 |
ラインナップが増え、テニスを楽しみたい人から勝負にこだわりたい人まで幅広く使えるシリーズになったと思います。
ラケットの選び方やおすすめラケットについては、こちらも参考にしてみてください。
![](https://amane-note.com/wp-content/uploads/2019/01/DSC_0008-01-160x90.jpg)
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